
「夢を願うこと」と聖フランシスコ《保護者の方々向け①》
イエスさまは、「求めなさい、そうすれば与えられる」と仰せになりました。これは、難しさの中でも神さまのあたたかなこころを大切にするために、神さまに深くより頼むことを指します。
800年前のアッシジの聖フランシスコは、23歳のとき、まだそのようなイエスさまのこころをあまり大事にしていませんでした。
商人の息子でしたが、その頃、騎士になりたいと思いました。戦争において自分の力で敵を倒し、褒美として騎士にしてもらう計画を立てました。そしてすぐに出かけました。
道中、夜中に夢を見ます。家に武器がいっぱいある夢でした。聖フランシスコは、「これは、騎士になれるという予告だ」と思いました。
ところが、目が覚めると、あまり嬉しくありません。戦争に行きたい気持ちもなくなりました。そこで、騎士になるのをあきらめて、アッシジの町へ帰って行きました。
神さまは、聖フランシスコに働きかけ、別の生き方へお招きになっていました。騎士が君主を大事にするように、神さまやみんなを大事にする人になってほしかったのです。
保護者の皆さまは、お子さんに対してどのような夢を思い描いているでしょうか。健康であること……学力、またはスポーツの能力、あるいは芸術の能力に秀でるようになること……人として誠実であること……など。
どれも良い願いです。しかし、お子さんが求めているものとは異なる場合もあるかもしれません。自分の願いを示しつつも、お子さまの気持ちを受けとめながら、良い夢を一緒に探せたらいいですね。
良い夢は、不安をあおることなく、人を傷つけて上に立とうとせず、あわてて決めず、深い喜びがあり、あたたかなこころをどこかで大切にしているはずです。
(聖フランシスコ年記事n.2)
