祭壇奉仕者選任式

 2021年9月25日(土)、午前6時から関町修学院聖堂に於いて、朝の祈り[教会の祈り・聖務日課]のあと、ミサ聖祭のなかで兄弟ルカ 谷崎 新一郎管区長司式のもと、兄弟 大天使ミカエル 外山 祈修道士(とやま あきら、カトリック東京教区赤羽教会出身)と兄弟 テモテ・マリア 中野里 晃祐修道士(なかのり こうすけ、カトリック横浜教区相模原教会出身)の二名の兄弟が祭壇奉仕者に選任されました。
けがれなき聖母日本管区にとっては、2018年(平成30年)3月16日にカトリック長崎教区カテドラル浦上教会に於いて、髙見三明大司教様より四名の兄弟が朗読奉仕者に選任されて以来の慶事となりました。

 選任式の説教のなかで、「…祭壇奉仕者は、助祭職、司祭職に向かう歩みでたどる階段のひとつでありますが、同時にカトリック信者が最もたいせつにする愛の結晶ともいえるミサ、聖体に関して奉仕します。ですから、聖霊に導かれながらキリストの御体と御血において示されている神さまのいつくしみ深さを今後もより一層深く思いめぐらし、周りのかたがたと共に日常生活でそのこころに生かされる歩みを続けていただければと思います。」…「聖体の姿のキリストは、御父のあたたかなこころを届けるため(マルコ14:36参照)、小さく割かれてわたしたちに寄り添い(マルコ14:22、ルカ24:30-31参照)、小ささ・弱さを抱えるわたしたちと世界を深く受けとめ、わたしたちが御父のこころに生かされるよう(ヨハネ15:11-12参照)、わたしたちと共に重荷を担い、歩んでくださいます(マタイ11:28-30参照)。」…「ところで、教会、すなわち神の民は感謝の祭儀を頂点として集まり、そこにいのちの源を見いだします。あなたがたには、教会の司牧責任者の指導、監督のもとに、司祭や助祭の仕事に協力し、また奉仕者として、病人も含めて信者に聖体を授ける務めが託されます。このような尊い奉仕の務めを委ねられたあなたがたは、聖体の秘跡に一層深く結ばれるよう努め、自分の役割の深い霊的な意味を悟るよう心がけてください。こうして、日々、キリストをとおして自分自身を父である神にささげるよう努力してください。」…「聖パウロが教えているように、兄弟たちと一つのパンを分かち合うあなたがたは、すべての兄弟とともに一つのからだをつくっています。したがって、キリストのからだである神の民のなかで、弱い人や小さな人を特にたいせつにし、キリストの愛の教えを実行するよう心がけてください。」…「最後に、これまで交わった多くのかたがたがお二人を物的に、霊的に祈りをもって支えてくださいました。また、この祭壇奉仕者選任式を迎えるにあたって、多くの修道女があなたがたのために祈ってくださいました。今までいただいたことを深く思いめぐらし、これからも聖霊に導かれながら召命を歩んでください。」と祝辞のことばがありました。

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために、僅かな親族の参列と本部修道院・関町修学院の兄弟たちで共に祈り、選任式は執り行われました。